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自毛植毛の後にできる「かさぶた」はどれくらいで取れる?正しいケア方法も紹介
自毛植毛
自毛植毛の後にできる「かさぶた」はどれくらいで取れる?正しいケア方法も紹介

自毛植毛のあと自然に生え揃うまでには期間がかかります。
自毛植毛は採取する部分と移植する部分の頭皮を傷つけているので、移植して数日後に傷ついた患部がかさぶたになります。
移植した部分より採取した部分はメスなどで切開しているので、かさぶたができやすいです。
かさぶたがあると気になってしまうので一日も早く剥がれて欲しいと思うでしょう。
本記事では自毛植毛の後にかさぶたができるまでの期間や剥がれるまでの期間、かさぶたができている間のケア方法についてご紹介します。
誤ったケアをするとせっかく移植した毛を無駄にしてしまうこともあるので、正しいケアをして頭皮の状態をよくしていきましょう。

自毛植毛後にかさぶたができる理由

自毛植毛は採取する部分の頭皮を切り取ったり、くり抜いているので傷付いている状態です。
そのため、普通の傷口と同じように患部を守るためにかさぶたになります。これは自然なことなので問題ありません。
かさぶたは細菌の感染を防ぐ役割があるので、患部から細菌が侵入するのを防ぐためにかさぶたは必要なのです。
採取した部分から出血してかさぶたにならなくても、体液が出て固まることがあります。
体液には細胞の成長を促す因子が含まれているため、体液が出てくることで自然に治癒活動が始まります。
かさぶたは赤や茶色っぽくなりますが、体液は固まると白っぽくなります。時間が経てばかさぶたと同様に自然と剥がれるので、無理に剥がさずに待ちましょう。

自毛植毛をしてからかさぶたが取れるまでの期間

かさぶたは自毛植毛をして2~3日くらいでできてきます。
1週間もすると傷口が完全に塞がれて固くなってくるため、ポロっと剥がれそうな感じになりますが我慢しましょう。
2週間もすれば自然に剥がれ落ちてきて、普通の肌の状態に戻ります。

かさぶたができたらどうしたらいい?

自毛植毛後は頭皮が傷ついている状態なので、保護するためにかさぶたはできています。
そのため、できてしまったかさぶたは無理に剥がさないようにしましょう。
無理に取ってしまうと移植した毛が落ちてしまうことがあるので、定着する前に抜けてしまいます。
定着していない毛は毛根が血管と結びついていないので、毛根組織が残っておらず成長できません。
外部から刺激を与えたことによって毛が抜けてしまうのは、せっかくの移植を無駄にしてしまいます。
かさぶたができても自然と剥がれるまで待つことが大切です。

かさぶたと一緒に移植した毛が取れた場合

かさぶたと一緒に移植した毛も取れてしまうことがあります。
これは自然なことなので、無理矢理剥がして抜けてしまった状態でなければ問題ありません。
毛根組織を移植すると、毛根と頭皮の毛細血管が結びついて活動が始まり発毛します。
1~2週間かけて移植した毛は定着するので、かさぶたが剥がれた時点では定着しているので気にすることはないのです。
かさぶたが剥がれた部分の毛がなくなっても、2週間程度で生えてくるので安心してください。

頭皮のかさぶたを早くケアする方法

自毛植毛の後にできたかさぶたは、何もしなければ自然と剥がれていきますが、正しくケアをすれば治りが早いこともあります。
傷口を悪化させず、できたかさぶたを早くケアする方法をご紹介します。

無理に取らないようにする

かさぶたができると皮膚が引き攣れて違和感を感じたり、かゆみが出ることもあるので、気になって触ってしまうこともあるでしょう。
無意識に触ってしまうと剥がれてしまうので、できるだけ頭皮には触れずに無理に取らないようにしましょう。
かさぶたを取ってしまうと、そこに新たにかさぶたができてしまうため、治りが悪くなります。
かさぶたは傷ついた患部を保護する役割があるので、傷口よりも大きくできていることがあります。そのようなかさぶたを剥がしてしまうと傷口はさらに大きくなり深くなってしまうのです。
早く自然にかさぶたが剥がれてほしいなら、触れないことが大切です。

自毛植毛後すぐに洗髪しない

自毛植毛をした当日の洗髪はできませんが、1~2日経過すれば可能です。
洗髪の解禁日目安はクリニックによって異なりますが、手術を受けて1~2日後が多いです。
患部の傷が炎症することもあるので、低刺激のシャンプーやお湯で頭皮を洗い清潔に保ちましょう。
お湯の温度は36~38℃くらいの人肌より少し熱めにし、シャワーの水圧を弱くしてからすすぎます。シャンプーはしっかり泡立てて、爪を立てずに指の腹を使って丁寧に洗います。
タオルで拭き取る時は擦ったりせず、軽く押し当てながらタオルに水分を吸水させるようにしましょう。
ドライヤーは弱風で頭皮から20~30㎝離して遠くから当て、頭皮を擦らずドライヤーの風だけで乾かすようにしてください。
しかしまだ痛みや出血がある場合はお湯やシャンプーがしみることがあり、患部の治りも悪くなるため頭皮の状態が落ち着くまでは控えた方がいいでしょう。

硬い枕にする

日中気を付けてかさぶたに触らないようにしても、寝ている間に触って剥がれてしまうことがあります。
特に頭頂部に移植したり後頭部から採取すると、枕に触れている部分が自然と擦れてしまいます。
自毛植毛を受けた後、頭皮に負担をかけないために硬めの枕を使うことがポイントです。
頭が沈むような柔らかい枕では、頭皮と枕が接している面が大きくなって刺激を受けやすいので、硬い枕の方が頭皮への負担を軽減できます。
首の根本が固定できるようにし、頭頂部や側頭部が触れる面積をできるだけ小さくするようにしてください。
枕に血液や体液が付着することもあるので、タオルなどでカバーして汚れてもいいように対策をしておきましょう。

頭皮が蒸れるようなことはしない

自毛植毛をした直後は患部が赤くなっていたり、腫れることがあるので違和感が出ます。
隠すために帽子を被る方がいますが、帽子は蒸れやすく雑菌が繁殖しやすので、患部が炎症を起こす可能性があります。
頭皮から出た血液や体液が帽子について固まってしまうと、脱いだ時に傷口をさらに傷つけてしまうこともあるので気を付けましょう。
帽子を被る場合は長時間着用せず、サイズがゆったりしたものがおすすめです。

まとめ

自毛植毛をした後にかさぶたができてしまっても、無理に剥がさずに自然と剥がれ落ちるまで待つことです。
無理に剥がしてしまうと細菌感染の恐れがあり、傷口が治りにくくなるのでさらに大きなかさぶたを作ってしまうことになります。
かさぶたを早く取りたいようでしたら、手術の後は正しいケアを継続し、刺激しないように注意することです。
かさぶたが取れるまで2週間程度の期間ですが、気を付けながら生活していきましょう。

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KM新宿クリニック
院長 内藤 崇

経歴
1999年 山梨医科大学医学部卒業
1999年 山梨医科大学付属病院 皮膚科形成外科入局
2003年 東京大学形成外科助手
2006年 獨協医科大学形成外科助教
2008年 東京大学附属病院形成外科臨床登録医
2012年 KM新宿クリニック院長就任
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