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自毛植毛の3種類の術式とは?違いやメリット・デメリットを解説
自毛植毛
自毛植毛の3種類の術式とは?違いやメリット・デメリットを解説

自毛植毛は元々生えている自分の毛を使用して薄毛が気になる部分に移植するため、定着すれば周りの毛と同じように成長し、自然な仕上がりになります。
根本的な治療が目指せるため、内服薬や外用薬の治療で効果を実感できなかった方や、永久的な治療に疲弊する方は検討されることが多いです。
自毛植毛といっても術式には種類があり、それぞれにメリットやデメリットがあります。
本記事では自毛植毛の方法や術式の違いについて解説します。
自毛植毛に興味のある方や、術式の違いを知りたい方はぜひ最後までお読みになり参考にしてください。

自毛植毛とは?

自毛植毛はAGA治療の中では根本的な改善が期待できる方法で、副作用がほとんどない治療方法です。
日本皮膚科学会が定めた薄毛治療ガイドラインでは、推奨評価Bの「行うよう勧められている」を得ているので、薄毛改善の効果が認められている安全な方法です。
自毛植毛の方法は、AGAの影響を受けていない毛髪の「毛包」という毛根組織ごと採取し、移植する毛を選定して1株ずつ薄毛の気になる部分に植え込みます。
毛包は毛の成長を促す毛母細胞も含まれているため、移植して血管と結びつくことで植えた毛包に血液や栄養が送られ、発毛を始めるのです。

自毛植毛のメリット

毛根組織自体を移植するため拒絶反応が起こることがほとんどなく、移植した部分と血管が結びついて定着すると、また発毛し始めるため自然な仕上がりになります。
周りの毛の長さと同じように生え揃ってくれば違和感がなくなり、パーマやヘアカラーも楽しめます。
手術が終わればメンテナンスも不要なので、薄毛を気にする生活から解放されるのは大きなメリットでしょう。

自毛植毛のデメリット

根本的な治療が目指せますが、定着するまでに期間がかかります。
定着するまでに1~2週間かかるので、その間は普段の生活やシャンプー時に注意することがあるため、不便な生活を強いられることがあるでしょう。
頭皮の痛みやかゆみ、かさぶたができることもあるので、手術を受けてから数日間は制限のある生活になります。
また、まれにですが副作用が起こることもあります。
自毛植毛は外科手術になるため、麻酔の影響などで体調が悪くなる可能性もあるので、既往症をお持ちの方は必ず申告して相談するようにしましょう。

自毛植毛には3種類の術式がある

自毛植毛は、薄毛の影響を受けていない健康的な毛を毛根組織ごと採取し、薄毛の気になる部分に移植するという方法は同じですが、術式には3種類あります。

  • ストリップ法(FUT)
  • ダイレクト法(FUE)
  • ニードル法(Choi)

それぞれの術式の特徴とメリット・デメリットについて見ていきましょう。

ストリップ法(FUT)

「ストリップ法」は、採取する部分の髪を刈り上げて、10~20㎝程度帯状にカットして毛根組織を採取します。
採取した毛根組織の中から毛束の株を選定し、植え込むホールを作成して1株ずつピンセットで植え込んでいく方法です。
薄毛の範囲が広い人や頭皮に柔軟性のある人に向いています。

メリット

一度に多くの毛を採取できるので、手術時間が短く費用が抑えられるメリットがあります。移植後に定着しやすいため、初めて自毛植毛を受ける方は効果を感じやすいでしょう。

デメリット

頭皮を帯状にメスで切開するため一文字の傷跡が残ります。傷口は数センチなのでヘアスタイルで隠せますが、切除する面積が広いため傷口が治るまで期間はかかります。

ダイレクト法(FUE)

「ダイレクト法」は直径1mmくらいの円状の専用器具を使い、毛包ごとくり抜いて株を1つずつ採取します。
移植はストリップと同じく植え込む部分にホールを作って植え込んでいきますが、採取時に株の選定をしていきます。
できるだけ傷跡を小さくしたい人や、薄毛の範囲が狭い人に向いています。

メリット

採取する時の傷口が小さく点状にできるで、治りが早く目立ちにくいメリットがあります。毛が密集している部分を帯状にカットするわけではないため、分散させて採取することができます。

デメリット

一度に大量の毛を採取できないため、時間と費用がかかる方法です。

ニードル法(Choi)

「ニードル法」は韓国の大学教授が開発した最も歴史のある自毛植毛の方法です。
採取する方法はストリップ法と同じく帯状にカットして毛根組織ごと採取しますが、移植は穴あけと植え込みを同時に行うのが特徴です。
サイズの違う数種類の植毛針を使用し、移植する毛束を針先にセットして植え込みます。
採取も移植も早くできるので施術時間が短いです。
施術時間を短くすませたい人や薄毛の範囲が狭い人に向いています。

メリット

仕上がりがきれいなので、デザイン性が求められる生え際はつむじ周りの移植に向いています。施術時間が短いので、狭い範囲の手術を早く終わらせたい方におすすめの方法です。

デメリット

広範囲の移植は難しいです。
採取した毛根組織の中から短時間で移植する毛を選定し、針先にセットして植え込むため高度な技術が要求される術式です。
そのため、日本のクリニックで行っているところが少なく費用も高いので、ニードル法を実施しているクリニックを探したり通う手間がかかるデメリットがあります。

まとめ

自毛植毛の施術の種類や特徴についてご紹介しました。
どの施術方法にもメリットとデメリットがあるので、両方を知ることで自分に合った自毛植毛が受けられるでしょう。
自毛植毛は1回で2,000株の移植が上限で、生涯10,000~12,000本の移植が可能です。場合によっては複数回に分けて手術を受けることができます。
薄毛の範囲や元々生えている毛の毛質、頭皮環境によって対応できるAGA治療の方法も違うので、気になる方はまずは医師に相談することから始めてみましょう。

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KM新宿クリニック
院長 内藤 崇

経歴
1999年 山梨医科大学医学部卒業
1999年 山梨医科大学付属病院 皮膚科形成外科入局
2003年 東京大学形成外科助手
2006年 獨協医科大学形成外科助教
2008年 東京大学附属病院形成外科臨床登録医
2012年 KM新宿クリニック院長就任
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